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表装について

- 和額 -

更新日: 2005年7月8日

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= 和額について =

 和額もやはり中国から伝来したものです。最初は木の板に書を記し、門に打ち付けたもの、今で言う看板のようなものでした。額の字を「ひたい」と読むように、その額を掲げた神社仏閣の顔としての意味合いが強かったのです。それを室内に掛けるようになったのは織田信長と言われています。しかしその頃はまだ木の板で、現在あるような、骨組みに紙を貼って枠を付けた形の額が現れたのは、1690年(元禄)のころではないかと言われています。通常ははめ込み式で、あらかじめ四角に組まれた枠に下地をはめ込み、裏側を金具で留めるようになっています。一時期は枠を四方から釘で打ちつけたものが多かったようですが、現在ははめ込み式で、角が丸くしてあるものが主流です。


= 和額の種類 =

和額の種類は、枠の色や額の形式、下地に貼る表(おもて)の組み合わせによって様々です。ここでは枠の色・額の形式・表の種類で分類してみました。

和額の種類

枠の色
最も一般的に使われる枠色。どんな本紙にも合います。
黒塗りよりも簡単な塗装で、木目が見えます。
塗装をせず、木目をそのまま生かす木材です。茶道具の世界では最高級の素材とされています。
朱塗
めったにありませんが、派手な本紙や表と組み合わせると効果的です。
白木
透明なニスなどで塗装した枠。これも本紙を選ぶ枠と言えます。
額の形式
ベタ
一般的な形。襖のような組子に表張りをし、本紙をベタ貼りにしたものです。最近では組子ではなくフラッシュパネルが使われることが多いようです。
浮出
(ウカシ)
本紙を下地とは別の板に貼り、本紙が浮いているように見える形です。
沈み
浮出とは逆に、下地の表側に窓があいており、そこに本紙がはめ込んである形です。
緞子
表装用の緞子を表に貼ります。金襴はあまり用いません。
洋金箔平押
中金(真鍮)の箔を押した鳥の子紙。長期の使用では錆が出ます。
本金箔平押
本金(純金・金銀の合金などがあります)を押した鳥の子紙。金の純度が高いので錆が出ませんが、箔自体が柔らかいので取り扱いには注意が必要です。

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