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表装について

- 屏風 -

更新日: 2005年7月8日

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= 屏風について =

屏風も中国から伝来したものですが、中国から伝わった「屏風」とは、日本での衝立のことで、「日本書紀」にもその名が記されているほど古い歴史を持っています。現在、日本で屏風と呼ばれている、木の骨組みに紙を貼ったものを横に繋いで折り畳むという形は、日本で創られたものです。足利幕府や徳川幕府は、金屏風を海外諸国への進物として贈ったそうです。


= 屏風の種類 =

屏風の種類は、大きく形状と寸法によって分けられます。表に貼る紙や本紙の種類にもいろいろあります。

形状と寸法による分類

六曲屏風
創成期の屏風は六曲が主流だったそうです。通常、本間(ほんけん)屏風と呼ばれるものは、高さは鴨居の下まで、横幅は平らに広げたときに畳二帖分の長さになるとされるため、地方によって大きさに差があります。通常、二つを一組にして一双(いっそう)といいます。一つだけの場合は半双(はんそう)と呼びます。
四曲屏風
一般的にはあまり見られない屏風です。中世では牛車の昇降口に立てたそうです。徳川時代には武士が切腹する時に使われ、不吉とされたそうですが、六曲よりもコンパクトでありながら、二曲よりも枚数が多いので、重宝される場面もあるようです。
二曲屏風
戦国時代に襖を二枚綴じ合わせてできた形と言われています。大きさは、片面で畳一帖ですから、これも地方によって差があることになります。現代では最も一般的な屏風です。
風炉先屏風
茶道で用いられる二枚折りの屏風で、比較的背の低いものです。茶道に用いるものですから、これにも掛軸のような三体があります。各流派により寸法や仕様に好みがあり、利休好、宗旦好などがあります。
枕屏風
現在は風炉先のように小さな二曲屏風を指しますが、必ずしも二曲とは限らず、小さな屏風のことを指す名前のようです。

※この他にも、八曲、十曲屏風や両面屏風などありますが、一般にはほとんど作られていません。

表紙(おもてがみ)・本紙・枠の種類

鳥の子和紙
クリーム色の厚手の和紙で、襖にもよく使われます。
洋金箔平押
真鍮の箔を鳥の子紙に押したものです。
本金箔平押
本金箔(純金・金銀の合金など)を鳥の子紙に押したものです。
本紙
全体
屏風の表紙全体が本紙になっており、全体に繋がった絵などがよくあります。
台張り
それぞれの面に一枚ずつ、書や絵などの本紙を貼ります。
貼り交ぜ
短冊・色紙・扇面などをバランスよく配置して貼ります。
一般的には黒塗りが用いられます。本漆やカシューといった塗装があります。
朱塗
あまり一般的ではありませんが、本紙によってはマッチします。
桑の場合は塗装をせず、木目をそのまま生かします。桑材は茶道具の世界では最高級とされています。

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